Objectives

研究目標
炭素、水素、酸素、そして窒素などで構成される生命分子は、人類の健康維持や生命活動を支えるために重要です。そのため、生命分子をその設計から生体内での作用、さらには生命体の構築までの一連の過程を解き明かすことは、将来にわたる人類の繁栄には必要になります。ところが、今日までの生命分子を扱う学問は医学、化学、生物学、農学などの各分野で体系化が行われた結果、生命分子の全体像理解には至っていないのが現状です。従って、従来の学問分野が融合した境界領域で生み出される「生命分子学」、つまりは包括的な生命活動を理解する基盤の確立、が次世代の研究者に託されています。そこで本研究プロジェクトでは、生命分子の幅広い学問体系を「生命分子インターネットワーク(Internetwork of Lifemolecules:IoL)」と新たに定義し、生命分子の化学・構造的な挙動から生命体の構築の理解、さらには人類の健康と繁栄に貢献できる学問体系の創造を目指していきます。境界領域で鍵を握る生命分子の抽出と生命分子を抽出するための分野を横断した相互理解が可能な学際的研究拠点を形成していきます。